ホメオパシーの好転反応については、様々な考え方がありますが、重要なのは次の点です。
- ホメオパシーにおいて、好転反応は必ずしも起こるわけではありません。
- 好転反応が起こらないと回復しないというわけではありません。
- 好転反応と症状の悪化を区別するのは難しい場合もあります。
- 好転反応の場合、通常は3日から1週間で収まります。
好転反応が起こりやすいのは、通常、症状が抑圧されている場合です。この抑圧は、医薬品の使用や感情的な抑圧などによって生じるものです。
そのため、医薬品を長期間使用していたり、強力な薬を使用している場合などは、ホメオパシーレメディを慎重に使用する必要があります。これは通常、慢性症状の場合になります。
このことは、鍋に内容物を入れてフタをして、底から加熱している状態と似ています。具体的には、以下のように考えられます。
- 鍋底の火は、生命力または自己治癒力を表し、
- フタは、抑圧しているもの(医薬品や感情的なブロック)を示し、
- 鍋の中身は、抑圧されたもの(体内の不要物や毒素、感情的な問題)
レメディを与えることは基本的に、鍋底の火を強めることに相当します。しかし、フタを取るタイミングや火の調節を怠ると、鍋が吹きこぼれる恐れがあります。この吹きこぼれが「好転反応」です。
吹きこぼれが起こらないようにしながら火を強めるためには、次のようにします。
- フタを少しずらして抑圧を解く。
- 中身を減らす(解毒、感情の解放)。
- その後、火を強める(自己治癒力アップ)。
ただし、フタのずらし方や中身の減らし方、火の調節方法は個人によって異なります。それらをホメオパスはあらゆる面から考察し、レメディを選択します。多少の好転反応は避けられない場合もありますが、不必要な強い反応はできる限り避けたいからです。