ホメオパシーについて、あるある質問や感想です。
「ホメオパシーは効きますか?」
「〇〇に効くものはありますか?」
「とったけど効きませんでした」
・・・・・・
で、いきなりですが「ホメオパシーは効きません」
ホメオパスが言うので間違いありません。びっくりさせてごめんなさい^^; 実はこれ勘違いしている人が多いんです。
正しくは「ホメオパシー(レメディ)に反応しない」ですが、ここではわかりやすいように「効かない」という表現を使いますね。
では、なぜホメオパシーが効かないのか、
どのレメディがよいかわからないとき、とり方のコツについて述べていきます。
なぜホメオパシーが効かないのか?
まず基本的なことですが、ホメオパシーのレメディには何も入ってませんね。
だからお薬のように成分が効くということはない、入ってるのは情報だけ。それゆえ「その情報が合ってる人は変化するはず!」です。
ところが以下のようなことがあると、ホメオパシーが効かない場合があります。
- 症状とレメディの特徴が合っていない
- リピート回数が少ない
- 次々に違うレメディを使った
- いくつかの症状ごとに同時に数種類のレメディを取った
- マヤズムが邪魔をしている
- 強い精神的なブロックがある
- 強い薬を服用している
- コーヒーをよく飲む
- レメディのポテンシーが合っていない
それぞれについて見ていきますね。
1. 症状とレメディの特徴が合っていない。
これはたぶん変化が起こらない最大の理由!
でも、いかに症状に合ったレメディを見つけるかは初心者にはなかなか難しいことも。
系統だったお勉強がちょっと必要^^
2. リピート回数が少ない。
一つのレメディを1,2回しか取っていないというのはよくあります。
レメディは1回だけ取ってすぐに変化することもあるけど、1日3回とって3~5日くらいかかることもあります。
3. 次々に違うレメディを使った。
2と関連します。短い期間に頻繁に違う種類のレメディを取ると体は混乱します。つまり「どの情報が合ってるの?」と迷ってしまいます。
4. いくつかの症状ごとに同時に数種類のレメディを取った。
これは医薬品的な使い方です。案外多いですよ! 1つのレメディにはいくつも特徴があります。通常は今出ている症状全体を見て1種類だけ選ぶことができます。
5. マヤズムが邪魔をしている。
マヤズムというのはホメオパシーの専門的な見方です。
※マヤズム miasm…人間が本来持っている病気の傾向のこと 。消すことはできない。
マヤズムは普段は眠っていますが、たまに目を覚ますことがあります。そうなるとレメディキットにあるような通常のレメディが働かなくなります。この場合はしばらく待つか、ホメオパス(専門家)が使う特別なレメディ(ノソードという種類のレメディ)が必要なことがあります。
例えば、花粉症が毎年発症するというのはマヤズムによる傾向です。もしアクティブな状態だと表面的な症状(鼻水、目の痒みなど)のためのレメディをとったとしても、体は反応しないことがあります。
6. 強い精神的なブロックがある。
精神的なブロックというのは、実は2つに分けられます。メンタル面と感情面です。通常「精神的」という言葉で一緒にされていますが、別々に考えることはすごく重要です!
- メンタル面…考え方や思考のこと。思い込み、~しないといけない気持ち、猜疑心など。
- 感情面…いわゆる喜怒哀楽
ホメオパシーのレメディは「電波のような波長を与える」という捉え方もできます。
微妙で弱いものです。なので強い精神的な波長があると邪魔されてしまいます。
7. 強い薬を服用している。
薬(医薬品)は物質でありその成分の作用は強力です。普段強い薬を服用している人は、鈍感になってレメディには反応しないことがあります。
8. コーヒーをよく飲む。
コーヒーは多くのレメディを解毒します。最低限レメディと同時に取ることは避けましょう。
9. レメディのポテンシーが合っていない。
ポテンシーというのはレメディの希釈度です(効力という見方もあります)。
ドイツのレメディなどでは 6X という低ポテンシーがありますが、場合によってはあまり低すぎると変化がないこともあります。また高すぎても良くないこともあります。
レメディキットは通常30Cで、最も使いやすいポテンシーです。
以上、ホメオパシーが効かない(効かなかった)と思うときは、その理由を確認しましょう。そして以下を考えてみてください。
どのレメディがよいかわからないときは?(症状の特徴がよくわからないとき)
3,4種類のレメディが合うみたいだけどどれが良いかわからない!というときは、まだ症状の特徴がはっきり出ていないこともあります。(こんなときレメディを全部一緒に取らないでね^^;)
そういう場合は、特徴がはっきりするまで「待つ」のが大事です。私もすぐにレメディを取らないことがあります。
一方、明らかにはっきり症状が出ているのに迷うときは、症状の全体像を見ていないかも。一つ一つの症状をバラバラに考えて、それが書いてあるレメディを選んでいませんか?
一般的な本にあるレメディの特徴はすごく大まかです。専門書には数ページにわたって書かれているのに、ほんの数行だったりします。
「~に良いというレメディ」という見方とは別に、レメディの性質から見た大特徴(レメディの全体像)を覚えればずっと選びやすくなります。
もっとも基本的な「とり方のコツ」とは?
基本的には、小さな症状がいくつか出てきたり変化しても、「全体的な症状が示しているのが、いま使用中のレメディ」であれば、レメディを変える必要はありません。
これが一番大事なポイント!
たとえば、Puls(プルサティラ)というレメディ。
このレメディの特徴の一つは「変わりやすさ」です。
発熱時に使う場合を考えてみましょう。
Pulsの状態のときは熱が上がったり下がったりします。朝に熱が下がったと思ったら夜また熱が出たり、レメディを取ったらいきなり上がることもあります(その後下がるんですけど)。
この特徴を知らないと、違う症状になった!と思ってしまうかもしれませんよね。
でもその他のPulsの特徴、すなわち、のどが渇かないとか、母親にまとわりつく(子供の場合)とか、が変わらなければ、熱が上下してもそのままPulsを続けてよいのです。
レメディを使う時は焦らずじっくり症状を観察しましょう。
どうもせっかちな人が多いようで、なかなか待てないようです。
本当に病気を治すのは自分自身の自己治癒力です。そして自己治癒力の強さはさまざまです。
レメディはそれ自体が薬のように作用するのではなく、あくまで自己治癒力のスイッチを入れるものだということを忘れないようにしてくださいね。